NEC、瞬時に違法コピー動画を発見できる映像識別技術を開発 ~ 2秒程度の短いシーンでも正しく検出
5月7日12時38分配信 RBB TODAY
日本電気(NEC)は7日、インターネット上で違法にアップロードされた
コピー動画を、瞬時に自動検出可能な映像識別技術を発表した。
今回発表された技術は、オリジナルの動画から映像を識別するための
指紋情報(ビデオシグネチャ)を生成し、他の動画と照合するもの。
これにより、単にコピーした動画だけでなく、テロップ挿入やカメラ撮影、
アナログコピーなどデータ改変をともなっている動画でも、高速・高精度
に検出可能とのこと。
この技術では、映像の各コマ(フレーム)のさまざまな位置に、種々の
大きさ・形状の領域をペアで複数設定し、それぞれのペアの領域における
輝度の差分値をシグネチャとして抽出。本シグネチャは人間の指紋のように
画像ごとに異なるため、本従来対応が難しかったアナログキャプチャ、
再エンコード、テロップ重畳など大きな改変を加えた動画でも正しく検出
できるという。フレーム中で輝度の差が少ない場合はその信頼度を低くする
などシグネチャの有効性を推定し、有効なシグネチャを重視して識別に利用
することで、安定した高精度の識別率と低い誤検出率を実現。国際標準化機関
のテストでは、平均96%と高い識別率と、5ppm(100万分の5)と低い誤検出率
の両立を実証した。生成したシグネチャは高い識別性能をもっているため、
従来検出が不可能であった2秒程度の短いシーンでも正しく検出可能。家庭用
パソコン程度の処理能力でも、1秒間に1000時間程度の照合が可能だとのこと。
なお本技術は、ISO/IECの合同技術委員会において、動画の識別方法に関する
国際標準規格「MPEG-7」の補足として規格化される見込みだ。4月19日~23日
にドイツのドレスデン(Dresden, Germany)で開催された
第92回ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11(通称MPEG)会議において
ISO/IEC 15938-3/Amd.4最終規格案として承認されており、今後、ITTFによる
加盟国投票を経て、9月頃正式な規格案として発行される予定だ。また5月12日
~14日に東京ビックサイトで開催される「第13回組み込みシステム開発技術展」
に出展される予定。
引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100507-00000014
どんどんこんな技術が開発されれば、違法DLも少なくなると思いますが、
イタチごっこのような気もしますね。
スポンサーサイト